厳島(いつくしま)は、日本の瀬戸内海にある島である。通称は宮島。広島湾の南西部に位置し、広島県廿日市市に属する。
概要
日本三景のひとつ、いわゆる「安芸の宮島」であり、江戸時代から日本屈指の観光地として栄えてきた。現在でも年間300万人近い観光客を集める、いわば国内旅行の「定番スポット」である。海上に浮かぶ大鳥居と社殿で知られる厳島神社は、平安時代末期に平清盛が厚く庇護したことで大きく発展した。清盛が奉納した「平家納経」は、国宝の中でも第一級の品と称される。厳島神社は1996年に世界遺産に登録された。「厳島」としては、1952年(昭和27年)に国の特別史跡及び特別名勝に指定された。弥山の原始林は国の天然記念物にもなっている。また、1934年(昭和9年)より周辺海域を含めた島嶼全域が瀬戸内海国立公園に編入され、自然公園法が定める特別保護区域となっている。島全体が佐伯郡宮島町と一致していたが、2005年に廿日市市と合併した。
歴史
厳島神社は、推古元年(593年)厳島に住む豪族佐伯鞍職により創建されたと伝えられるが、現在の威容を構築したのは、平氏一門の後ろ盾を得た平安時代末期である。戦国時代 (日本)|戦国時代末期、毛利元就が陶晴賢を打ち破り、中国地方の覇者となる一歩を踏み出した厳島の戦いの舞台。元就は、神の島を戦場にしたことを恥じ、その後はこの島の自然の保護者となった。
自然
秋はカエデ|モミジの紅葉が美しい。索道|ロープウェイで紅葉谷を見下ろしながら標高535mの弥山 (広島県)|弥山(みせん)の頂上まで上ることもできる。厳島は神の島として木材の伐採が禁じられていたため、ほぼ自然状態の森林で覆われている。植生はアカマツが主体である。ただし、モミのように低海抜地域には通常生育していない木も生えており、この点は謎とされている。島には多くのシカやニホンザル|サルがいる。サルについては江戸時代までの記録がなく、近代になって小豆島のニホンザルを人為的に移入したものとされる。
これに対し、シカには近代以前からの記録が残っており、厳島神社の神使とされている。
しかし、戦後米軍が宮島にやってきて、鹿をハンティングで絶滅させたため現在の鹿は奈良からの移入である。
干潮の砂浜には多くのヤドカリが見られる。近年、厳島神社の社殿・大鳥居付近で海藻であるアオサが繁茂している。景観を損ない、また腐って悪臭を放つので、宮島観光協会と宮島町役場、地元自治会がボランティア活動を主催し、年数回清掃活動を行っている。繁茂の原因は明らかではない。水質の悪化と水温の上昇にあるのではないかといわれているが、広島湾の水質は高度成長期に比べてむしろ大幅に改善している。(逆にきれいになりすぎたことで、カキの養殖などに影響が出ている)宮島の他の地域ではアオサがとくに増えている徴候は観察されず、むしろ減少している場所もある。このため、周縁海域の埋め立てによる海流の変化が影響しているという意見もある。また、シカが大繁殖(現在島内には600頭が居るものと推測される)し、観光路でシカに出会う機会も多い。エサが不足して観光客の弁当や食料品、挙げ句の果ては観光パンフレットや、(土察 :J*20$J$I$G=P$9:]$N!K;fJ>$d;fB^$J$I!";fN`$rA@$C$F?)$Y$k$J$I$NHo32$,$"$j!"Cm0U$rMW$9$k!#
観光協会がシカの角を切っているが、山に入ると角のあるシカに出会うこともあるため、怪我をしたりする恐れもある。
(繁殖よりも、むしろ餌をやるなどの影響で局所的に過剰な個体数が集まることの影響と考えられる。野生動物に餌をやらないという当たり前のマナーを守ることで改善されると考えられる。)
[ 弥山の標高 ]
厳島の最高峰「弥山(みせん)」の標高値は,国土地理院の1/2.5万の地形図を見ると529.8 mと表記されてきた。これは明治25年設置の二等三角点の高さであるが、三角点より南南西方向約16.8mの地点が535 mであることが確認された。(国土地理院,平成17年10月6日14:00発表)
文化・施設・観光
旅行情報誌等の紹介記事には、「日本三景」として厳島神社の朱の大鳥居の写真がよく使われるが、本来の日本三景は弥山山頂から見える、江田島、大黒神島等の多島美を指す。宮島口から約10分程で宮島に渡ることができる。また、広島港(宇品)から、便数は少ないが宮島に高速船が運航されている。毎年8月14日には宮島水中花火大会が行われ、県内外から多くの見物客が訪れる。島内には厳島神社以外にも宮島弥山大本山大聖院|大聖院をはじめ多くの仏閣がある。また、厳島神社宝物館、宮島水族館、宮島歴史民俗資料館、広島大学大学院理学研究科附属自然植物実験所、宮島町伝統産業会館などの文化施設がある。国内外から観光客が多く訪れ、その数は年間300万人近い(2006年の船舶運輸実績(片道)は約283万人廿日市市統計書 B H.運輸・通信(PDF))。宮島桟橋から厳島神社へと続く道沿いには多くの旅館が点在している。2007年から毎年1回、廿日市商工会議所により「宮島検定」が行われている。検定では、宮島の歴史や文化・自然に関する知識を問う問題が出題される。合格者には認定カードが発行される宮島検定(廿日市商工会議所)。同商工会議所は、宮島に関する多くの情報を網羅した「宮島本」(宮島検定試験の公式参考書も兼ねる)を発行している。
アクセス
[ 鉄道 ]
広島電鉄宮島線の終点広電宮島口駅かJR山陽本線の宮島口駅で降り、すぐそばにある宮島口からJR宮島連絡船|宮島航路または宮島松大汽船の宮島港行きに乗船する。
[ 車 ]
車の場合、広島市街地からは西広島バイパスから、山陽自動車道からは廿日市インターチェンジ|廿日市ICから国道2号を走り、宮島口駅周辺の有料駐車場に停車し、宮島連絡船・宮島松大汽船を利用するのが一般的である。
[ 船 ]
広島電鉄宮島線の終点広電宮島口駅かJR山陽本線の宮島口駅からすぐにある宮島口港からJR宮島連絡船|宮島航路または宮島松大汽船の宮島港行きフェリーに乗船する。10-15分で宮島に到着する。JR宮島航路は宮島駅|宮島港に向かう際、厳島神社に近いコースをとり、満潮時には大鳥居に接近する。広島港|宇品港より、ファーストビーチの高速船も利用できる。プリンスホテルまたは観音マリーナホップに寄港して、約30分で宮島に到着する。
唱歌
1900年(明治33年)に大和田建樹によって作詞された『鉄道唱歌』第2集山陽九州編では、大和田が歴史的意義のある地において多く歌詞を割く傾向があったことから、厳島も4番にわたって歌われた。* 19. ''己斐(こい)の松原五日市 いつしか過ぎて厳島 鳥居を前にながめやる 宮島駅につきにけり''
関連項目
日本三景


